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雨もりは屋根・バルコニーとは限りません?

投稿日:2016/1/17

3階建ての建物で
3階にあるバルコニーの
下の2階事務所に雨もりが・・・

何度か、発生して
何度か、直してみたけど、
直らない?

バルコニーの床防水は
FRP防水で
特に問題は無さそう?

原因の推定はできていたので
その確認と改修工事を開始。

まず、3階の外装材を剥がし
内部を診ると
雨水が入った跡があり
木材が腐り
白カビが大量に付着していました。

この壁が浸入口であることは
わかりましたが

外壁通気工法?の仕様?

建物は木造ではなく
鉄骨造なんですが
外壁の下地は木造という
少し変わった構造です。

木はかなり腐っていましたが
構造体である
鉄骨は大丈夫でした。

後は
外壁から入った雨水が
どうやって
2階の天井に流れ出したか?

経路を特定しないと
改修ができません。

推定どうりでしたが
その浸入口は
外装材の下端に付いている
水切りという板金の納めが
間違っていました。

これを直さないと
また、雨もりが発生します。

幸い推定どうりでしたが
これが違っていると
更に原因追究の調査が続きます。

もう一つ、注意しなければならないのは
原因が一つでない場合もあります。

改修の際は
疑わしい部分も
改修しておきます。

雨もり、すが漏りだから
板金屋さん、防水屋さんが
直せる訳ではありません。

建物を総合的に理解できる人が
診ないと改修は難しいです。

次回は来週末に更新の予定です。