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中古住宅購入前の検査ー今回は床下

投稿日:2015/11/1

最近、杭データの改ざんが大きな問題として

テレビ、新聞が大きく取り上げています。

私も先日、北海道のUHB放送局の
ニュースに出演させてもらい
少し、コメントさせて頂きました。

建築業界には第三者チェックが
きちんとされていないことが原因だと思います。

現在、問題になっている建物が
早く解決に向かい
住んでいる方が安心できればと願っています。

前段が長くなりましたが
本日のテーマに戻ります。

室内の現象でも
シミとか、亀裂だけでなく

窓枠が腐って、下がっている。
これは浴室の窓ですが
ちょっと気づきに難いかもしれませんね。

これって、かなり重要なんですよ。
腐れた枠の隣は柱、そして下は土台です。
腐れがどこまで影響しているか?
改修工事が大規模になる可能性があります。

そして、床下へ
床下に入るための入り口がないと検査できません。
重要なポイントです。

床下では構造上、重要な大引(床梁)などは
当然、チェックします。

この写真の大引は土台の下に基礎がない
弱い部分に接合されています。
補強が必要と判断しました。

次に大引の下部に白カビが付着しています。
大引の腐れが心配です。

では何故?この白カビが付着しているのか?
その原因は?

床下の湿気が原因です。
通常は地面からの湿気を防止する為に

地面に防湿シートを施工します。
その防湿シートがなかったのです。

そんな事と思われるでしょうが

建築の世界では、私は常識であると
思っていました。

結果、大引に白カビの付着などの
現象が出ています。
地面には全体にカビが発生しています。
当然、カビの臭いもかなりしています。

中古の住宅ですから
経年劣化はあります。

でも、これは新築時の施工不良の結果です。

中古住宅を購入際には充分、注意してください。


次回は来週末に更新の予定です。