住宅診断の【エスパス一級建築士事務所】

ハウスドクターとしてお住まいのトラブルを解決!


住宅診断の事例紹介


前回の続きです。

投稿日:2015/5/10

外壁改修が終わった
翌年の春

家の方から
「蟻が出る」という
連絡が入りました。

早速、お伺いして見ると
確かに「蟻」が・・・

その蟻は
シロアリでしたので
少し、壁のボードを剥がすと
その被害が出ていました。

改めて、準備をして
その部分を剥がしていくと

柱が天井面まで
シロアリの被害にあっていました。


先ずは
被害にあっている柱への
薬剤注入・・・

強度的には
それほど低下していないので
補強柱を追加設置しました。

次に浸入口と思われる

基礎の断熱材に
薬剤を注入・・・・

注入した穴から
シロアリが流れ出して
来ました。

このシロアリは
「ヤマトシロアリ」で
北海道でも旭川ぐらいまで
確認されているそうです。

ヤマトシロアリは
水分を運ばないと
生きていけないので

水分の補給経路を
遮断すれば
処理できます。

地面の中から
基礎の断熱材の中を
通って
外壁の外断熱材を経由して

柱に至ったことが判明

そこで先ず
基礎断熱材の部分で
経路を遮断するために

ここに薬剤を注入した訳です。

更に
基礎周りの
地盤にも
薬剤を注入して

侵入経路が遮断しました。

最近は外断熱工法が
早やっており

基礎の外部にも
断熱材を施工するケースが
多くなってきています。

北海道でも
この
「ヤマトシロアリ」は
存在しています。

設計、施工の際には
何らかの
対策が必要と思います。

次回は来週末に更新の予定です。