外装材の施工が終わると 最後は「コーキング」工事です。
コーキングは外装メーカーが外装材の色に合わせて販売しています。 色だけでなく、木造の建物に支障のない性能のものを選択します。 一般の方がよく使うのがシリコンコーキングで 安いし、使い易いということで施工されているのを見かけますが、 これはダメです。後で大きな問題になります。
お客様に「コーキングの専門職ってあるんですか?」と聞かれました。 「あります」とお答えしました。 簡単そうに見える仕事って、実は凄く難しいんです。簡単そうに見えるのは技術があるからです。仕上がってしまうと見えない部分がとても重要なことが多いです。
上の写真はシャッター部分で準備ができた状態ですが、青いテープを貼った内側がコーキングを施工する部分です。 シャッターの上の水切り板金の上には青いテープがありません。ここはコーキングをしては、いけない箇所です。 ここを閉鎖してしまうと「通気層」を塞ぐ結果になってしまい、また、同じことの繰り返しになります。
下の写真は下屋根板金の水切りと外装材の取り合い部分で「通気層」ですから、 コーキングで塞いではいけません。 一般の方が雨もりがしたので、ここをコーキングで塞いだ家を診たことがあります。 それは逆効果ですし、更にはシリコンコーキングを使用されていたので、後処理が大変です。 建物のメンテナンスはとても難しいです。 一般の方が少し勉強しただけでは上手くいきません。 チョットしたことでも、お気軽にご相談ください。
次回は来週末に更新の予定です。
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