住宅診断の【エスパス一級建築士事務所】

ハウスドクターとしてお住まいのトラブルを解決!


住宅診断の事例紹介


トップページ住宅診断の事例紹介一覧>外壁工事の最終工程

外壁工事の最終工程

投稿日:2012/8/5

外装材の施工が終わると
最後は「コーキング」工事です。

コーキングは外装メーカーが外装材の色に合わせて販売しています。
色だけでなく、木造の建物に支障のない性能のものを選択します。
一般の方がよく使うのがシリコンコーキングで
安いし、使い易いということで施工されているのを見かけますが、
これはダメです。後で大きな問題になります。

お客様に「コーキングの専門職ってあるんですか?」と聞かれました。
「あります」とお答えしました。
簡単そうに見える仕事って、実は凄く難しいんです。簡単そうに見えるのは技術があるからです。仕上がってしまうと見えない部分がとても重要なことが多いです。

上の写真はシャッター部分で準備ができた状態ですが、青いテープを貼った内側がコーキングを施工する部分です。
シャッターの上の水切り板金の上には青いテープがありません。ここはコーキングをしては、いけない箇所です。
ここを閉鎖してしまうと「通気層」を塞ぐ結果になってしまい、また、同じことの繰り返しになります。

下の写真は下屋根板金の水切りと外装材の取り合い部分で「通気層」ですから、
コーキングで塞いではいけません。
一般の方が雨もりがしたので、ここをコーキングで塞いだ家を診たことがあります。
それは逆効果ですし、更にはシリコンコーキングを使用されていたので、後処理が大変です。
建物のメンテナンスはとても難しいです。
一般の方が少し勉強しただけでは上手くいきません。
チョットしたことでも、お気軽にご相談ください。

次回は来週末に更新の予定です。